遺品整理をしないまま家を売れる?買取業者に「そのまま」売る方法を元不動産屋がやさしく解説
「親の家に荷物がいっぱいで、片付ける気力がない」「事故があった部屋に、もう入りたくない」と悩んでいませんか。
私は不動産業界で約20年、賃貸と売買の仕事をしてきました。「片付けができないから売れない」と思いこんでいる方を、たくさん見てきました。でも実は、遺品整理をしないまま売る方法があります。この記事では、そのやり方と注意点を分かりやすく説明します。
荷物が残ったままでも売れるの?
結論から言うと、買取業者なら売れることが多いです。
仲介で一般の人に売る場合は、ふつう家の中を空っぽにしてから引き渡します。でも買取業者は、自分たちで片付けやリフォームをしてから売り直すので、荷物が残ったままでも買い取ってくれることがあります。これを「残置物(ざんちぶつ)ありの買取」と言ったりします。
そのまま売るメリット
- 片付けの手間がかからない
- 遺品整理業者に払うお金を、自分で用意しなくていい
- 事故があった部屋に、何度も入らなくていい
- 遠くに住んでいても、何度も通わなくていい
- 早く手放せる
注意点:片付け代のぶん、値段は下がる
荷物を片付けるお金は、なくなるわけではありません。買取業者が代わりに払うので、そのぶん買取の値段が安くなります。
ただ、自分で遺品整理業者に頼んでも、同じくらいのお金がかかります。手間と気持ちの負担を考えると、そのまま売るほうがラクなことも多いです。
そのまま売るまでの流れ
- 大事なものだけ先に取り出す:通帳、印鑑、権利証、写真や形見など
- 相続登記をする:家の名義を、亡くなった方から自分に変えます。名義が変わらないと売れません
- 買取業者に査定を頼む:「荷物が残ったままです」と最初に伝えます
- 何社かの値段を比べる:片付け代の見方は業者によってちがいます
- 契約・引き渡し:荷物の処分は、業者にお任せします
先に取り出しておきたいもの
一度業者に引き渡すと、荷物は処分されてしまいます。次のものは、先に探しておきましょう。
- 通帳、キャッシュカード、印鑑
- 登記識別情報(昔の「権利証」)や、家の書類
- 保険証券、年金の書類
- 写真、手紙、形見の品
- 貴金属や現金
自分で入るのがつらいときは、遺品整理業者に「大事なものの探し出しだけ」を頼む方法もあります。
相続放棄を考えているなら、さわる前に相談を
亡くなった方に借金があって、相続放棄を考えている場合は特に注意が必要です。家や荷物を売ったり捨てたりすると、相続したとみなされて、放棄できなくなることがあります。
相続放棄は、原則として相続を知った日から3か月以内に家庭裁判所で手続きします。迷っているときは、家を売る話を進める前に、司法書士や弁護士に相談しましょう。
買取業者を選ぶときのポイント
- 「残置物あり」「事故物件」の買取に慣れているか
- 片付け代を、見積もりの中ではっきり説明してくれるか
- 契約のあとで「追加の費用」を求めてこないか
- 売ったあとのトラブル(契約不適合責任)を免除してくれるか
「荷物はそのままでOK」と言いながら、あとから処分費を請求する業者もいます。契約書に、荷物の処分を誰がするか書いてあるか確認しましょう。
まとめ
- 遺品整理をしなくても、買取業者なら荷物ごと売れることが多い
- 片付け代のぶん値段は下がるが、手間と気持ちの負担が大きく減る
- 通帳や書類、形見などの大事なものは、先に取り出しておく
- 売る前に相続登記が必要。相続放棄を考えているなら、さわる前に専門家へ
- 何社か比べて、追加費用がないか契約書で確認する
ひとりで抱え込まず、まずは無料査定で「荷物が残ったままでも、いくらで売れるのか」を聞いてみてください。

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